しずおかで働く
魅力を知る
しずおかの森林で働く魅力や、やりがいなどの情報をお伝えします。
森林技術者の1日、先輩の声、ゆとりのあるくらし、機械化など
木を伐っているイメージはあるけれど、一体どんな1日を過ごしているの?
そんな疑問をお持ちのあなたへ。林業現場の1日を紹介します。
勤め先によって多少の違いはあるものの、森林技術者のとある1日を見てみましょう!
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7:00 出社、朝礼
林業の朝は早いです!ミーティングで作業内容、危険箇所、連絡事項などを確認。事務所からはみんなで乗り合わせて現場へ向かいます。
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7:40 現場到着
現場に着いたら、身支度を整え、相棒であるチェーンソーの刃を研ぎます。刃ものは常によく切れる状態に!1日の終わりに行う人もいます。
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7:50 作業開始
主な仕事はチェーンソーによる伐木作業。
1日に伐る本数は平均30〜40本です!!伐った木を重機で作業道の脇に寄せます。先輩が出荷に適した長さに切った丸太を、このフォワーダで土場へと運びます。 -
10:00 休憩
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12:00 昼食
山の中でのお昼は美味しい!
食べた後は昼寝。 -
13:00 作業開始
運んで来た丸太を太さや長さや品質に合わせて約8種類ほどに仕分けて土場に置きます。ここから先は運搬専門の先輩がトラックに乗せて運び出します。
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14:30 休憩
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16:00 作業終了
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16:40 帰社
会社に戻ったら日報を書いて終了。
お疲れさまでした! -
16:45 帰路に就く
「森林プロフェッショナルの1日」
制作:公益財団法人静岡県グリーンバンク
静岡県には林業に関するいろいろな仕事があり、沢山の先輩方が活躍しています。
今回は、「森林技術者」「森林施業プランナー」として
静岡県の経営体で活躍する先輩方に、静岡県の林業の仕事の魅力について語ってもらいました。
森林施業プランナーの声
- 富士森林組合
- 石川正和さん(林業歴10年)
「自然を相手にするスケールの大きな仕事で、環境問題の解決にも貢献しているという自負があります」
森林施業プランナーの仕事について語る石川さんの表情は、自信と誇りに満ちていた。手入れをするべき森林の発見から、所有者への説明、伐採計画の立案に施業の監督、お金の精算まで、プランナーの役割は幅広く、責任も大きい。
しかし、それだけに達成感もやりがいも大きいのだそう。そんな石川さんも、就職した時点では森林についての知識はゼロ。スギとヒノキの見分けもつかなかったとのこと。大学では経営情報を学び、他社の内定も得ていたのになぜ現職を選んだのか。
最大の理由は、地元富士宮とその自然が大好きだったから。就職して2年程は先輩プランナーの下で学び、3年目くらいから一人で仕事を任されるようになった。森林施業プランナーの資格を取得したのはちょうどその頃。現在は、林業技士の資格も視野に入れているという。
最後に、「プランナーには、森林経営に関わる多種多様な職種の方々の力を引き出し、まとめる力が求められます。ですから、性別に関係なく、コミュニケーション能力の高い人が向いていると思います」とアドバイスをくれた。
フォレストワーカーの声
- 有限会社ヤナザイ
- 綿引善丸さん(林業歴4年)
東京都出身の綿引さんと林業との出会いは、中学校2年生の時。夕方のニュースで見た林業の特集だった。「大きな木を狙ったところに伐り倒す。その迫力と技術に圧倒されたんです」高校2年生の時に、全国の林業関係者が集うガイダンスに参加して静岡県立農林大学校(現:静岡県立農林環境専門職大学)を知り、進学を決意した。
「知識も技術もゼロからのスタート。1から学べる学校の存在は心強かったですね」
就職4年目の現在、保育を目的とした間伐を任せてもらえるようになった。
「自分の仕事で、山が生き返るのが本当にうれしい。暗かった場所に陽ざしが差し込む様子を見ると、林業をやっていて良かったと思います」オリックスファンで休日の趣味は野球観戦だが、一番好きなのは山での作業だと言う。「性格的に、楽しくないと続けられない。林業は天職だと思います」
林業に興味を持つ方へのアドバイスとして、「学校で基本を学ぶのも、すぐに現場に出るのも、本人次第。その人に合っていれば、どちらも正解だと思います。こんなに景色のいい職場は他にありませんよ」と答えてくれた。
女性技術者の声
- ㈱兵庫親林開発
- 神﨑珠実さん(林業歴1年)
伊豆出身の神崎さんは静岡県立農林環境専門職大学短期大学部在学中に林業と出会った。専門コースに分かれる説明会で初めて林業に触れ、“林業って楽しそう”と思い、途方もなく長い林業のサイクルに魅力を感じたそう。
就職先は、しずおか森林の仕事ガイダンスで知った兵庫泉氏が経営する会社を選んだ。道の作り方や重機の選び方、採算が合わず捨ててしまうことの多い根株も薪にして販売するなど、会社がもつ強いポリシーに惹かれた。
間もなく就職して1年を迎える神崎さん。「間伐作業後に、森林が明るく綺麗になることにやりがいを感じています。何と言っても、林業の魅力は山で食べるお弁当が美味しいこと。お弁当は、なんと兵庫社長の手作りです」と明るく語る。会社にある重機の免許を全部取って乗りこなすことを目標に、一歩一歩、林業の道を歩んでいる。
これから林業を始めたい女性の方へは、「力仕事が多い印象があるかもしれませんが、体の使い方次第で負担は減らせます。測量などの仕事もあります。健康にもいいし、オススメですよ!」とメッセージをもらった。
林業の現場作業は原則日没までなので、早く帰宅できる職場が多いです。この特徴を活かして、趣味や家族と過ごす時間を大切にする働き方を実現した方々の声をお届けします。
林業で活躍する高性能林業機械たち
切り倒す、枝を払う、短く切るなどの2つ以上の仕事を1つの工程の中でできる
「高性能林業機械」の普及が進んでいます。
高性能林業機械を使用することで作業が効率化し、身体への負担も軽減します。
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- プロセッサ(造材機)
- 枝払い / 玉切り / 集積作業
道路沿いに集材された木材をつかんで枝を払いながら、木材を設定した長さまで送り出し、先端に仕込まれた刃で一定の長さに切りそろえる(玉切りといいます)機械です。
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- ハーベスタ(伐倒造材機)
- 伐倒 / 枝払い / 玉切り / 集積作業
立っている木をつかみながら切り倒し、枝払い、玉切りまで一貫して行う機械です。
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- フォワーダ(積載式集材車)
- 集材作業
3~4m程度に玉切りされた木材を、グラップルローダーで荷台に積んで運ぶ、集材専用の機械です。主に森林作業道を走行します。